[ワタナベ・カメラ展]

の入口に「フィルムで撮ったら、レンズで焼く」の文字が掲げられた「ワタナベカメラ 」はそのプリントの綺麗さで、かの写真家・荒木経惟にも「ナベカメさん、素敵」とお褒めいただき、また昨年HEP HALLにて行われた「フォトシエグランプリOSAKA 2010 」(日本全国から選び抜かれた16店が同じフィルムからそれぞれプリントをして日本一を決めるという企画)でも来場者による投票でグランプリを受賞しました。
どうして一見普通の町の写真屋さんであるワタナベカメラがそんな快挙を成し遂げたのでしょう。

写真屋さんのプリントといえば、すべてアナログ処理でしたが、現在ほとんどの写真屋さんは、一度フィルムをスキャンし、デジタル処理でプリント(デジタル銀塩プリント)をしています。ワタナベカメラでは21世紀の今でもフィルムに直接 光を当て、レンズを通して印画紙にプリントするという「レンズ焼き(アナログ銀塩プリント)」を昔ながらのプリントを行ってます。

「アナログプリント」と「デジタルプリント」。これが全く同じ仕上がりであるなら、何も言うことはないのですが、見比べるとやはり違います。一度データ化(デジタル化)することで色やシャープさ、粒子感の違いなど、やはりそれぞれ仕上がりに違いが生じます。もちろん単純に、「デジタルとフィルム、どちらがいい」というような話ではなく、デジタルのいいところ、フィルムのいいところ、それぞれあり、選択肢として別物だということです。ただ、私はフィルムで撮影したものはわざわざデジタル・データに変換することなく、アナログなやり方で直接プリントするのが、「ピントやボケ味、シャープさといったレンズごとの味わい」「立体感の再現」「フィルムがもっている微妙な色の濃淡」といったフィルム本来の魅力をそのまま自然にプリントすることが出来る、と強く感じています。

「ワタナベカメラ展」は、そのプリントを愛し、足しげく通うワタナベカメラのお客さん&スタッフ総勢25人による写真展です。展示作品はすべてワタナベカメラによる、カラーネガからのアナログ銀塩プリントとなります。モニター越しではわからない、「レンズ焼き(アナログ銀塩プリント)」がどんなものかを、ぜひあなたの目で確かめてください。


Nadar/Osaka
2011年8月2日(火)~ 8月14日(日)
open 11:00 - close 19:00
*8月8日(月)休廊
*1週目と2週目で展示内容が変わります