この入門で目指すもの

このセンシトメトリー入門の最終目標は文字通り「センシトメトリ超入門」をアマチュアレベルで実現することです。今時の多くのデジアナ写真家はフィルムをスキャンする市販のスキャナーを持っていると思います。そのスキャナとフリーのソフトウェアと,そしてもっとも大事なリファレンスとなるステップウェッジ(ステップタブレット)というものだけを使ってこれをやってみようというわけです(とっくに同じような方法でどなたかが実用しているかも知れません)。
ただし,私自身もこんな方法でいったい出来るのかどうか手探り状態でやっては書くという状況なので,途中でやっぱりダメだったとなる可能性もあることを承知していただきたく思います。

精度や信頼性については正直に言って2の次。同時比較でフィルム間の差が分かればいいという程度です。したがって本来あるべきフィルムや印画紙の性能の絶対値を判断することはさしあたって目指しません。
なぜならばそのためには厳密な光源や露光条件,そして再現性の良い現像条件などが必要になるからです。さらに出来上がったフィルムの濃度を正確に測るための濃度計は非常に高価で,アマチュアには予算的にちょっと苦しいのです。特に印画紙の濃度を測るための反射濃度計はライカのカメラ以上に高いのです。(しかしebayで中古を探すと異常に安いということも分かったので,これは意外にいけるかもと今は思ってますが)。

センシトメトリーの基礎知識

私がここで下手な説明をするよりも,ネットで手に入る情報があります。最も手っ取り早いのはKodakの日本サイトにある解説。
コダックスチューデントフィルムメーカーズハンドブックという出版物のネット版が日本語で読めます。この中の「センシトメトリーと像構造データ」に簡単なセンシトメトリーの概要が書いてあります。この中の「特性曲線」の初めの2項目に目を通せばだいたいのことが分かると思います(こういう情報がさらりと手に入るところがアメリカの写真文化の奥深さ)。
...非常に簡単に言えば,フォトショップや現像ソフトなどでおなじみの「トーンカーブ」と同じ類だと思えば良いわけです。コンピュータソフトでこのカーブをいじることで,特性曲線がどのようなものなのかを理解するのに大いに役立ち,逆にセンシトメトリーで特性曲線のことがよく分かると,デジタル画像の調整にも非常に有利であることが分かると思います。

もう少しまともに勉強したいという向きには,同じKodakのサイトにBasic Photography Sensitometry WorkbookというPDFファイルがあります。非常に実践的に詳しく,しかし易しく解説されており,入門レベルにはこれ1つで十分という出来です。練習問題もあり少し真面目に勉強してみるには最適です(英文)。


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